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「不思議…」
彩夏が顔を上げて話し始めた。
「ん?」
「なんか不思議だね…あたし達、今日初めて会ったのに なんかすごく安心する。侑史くんに会うまでは、楽しみだったけど少し怖かったのに…今は全然怖くないの。」
「俺も。少なからず緊張はしてるのに、なんか ホッとする…」
二人は お互い同じ想いだと気付き、距離を少し縮めた…
「手…つないでもいい?」
彩夏がそう言うと、侑史は彩夏の手にそっと触れて、優しく握った。
「パパの手と同じ…」
「ん?」
「あたし、すごいパパっ子でね…大きくて 暖かいパパの手が、小さい頃から大好きなの♪侑史くんの手、パパの手と同じ…」
「そっか…」
侑史は彩夏の手を強く握り、愛しそうに彩夏を見つめて言った…
「彩夏…好きだ。」
「あたしも…」
二人は見つめ合い…
初めてのキスをした。
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