夕暮れの大通り

接触

家に帰ると寒気がした。この世の者でない何かがいる…そう感じた。

恐る恐る電気を付けると、黒革のソファにあの少女がいて、こちらを眺めている。

「…ひぃっ…！」

要は思わず、カバンを落としてしまった。

ドサッと言う音が部屋の静寂を更に引き立たせるのだった。