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「はぁ…」
「んな、ため息つくなよ。
やる事やればいいじゃんか」
私に話しかけてくれるのは魅波ちゃん。
「確かにいっぱい勉強したけどさ…」
だって、赤点とったら学年が下がるんだよ!?
「しかし…テスト10分前だって言うのに夜月様はぐっすり寝てるねぇ…」
「…だね」
後ろで寝てる夜月。
なんであんなに寝れるんだ!
妻がピンチだって言うのに…
「席に付きなさい。
解答紙を配ります。」
先生が入って来て教卓につくと、辺りからはため息が聞こえた。
それにつられて私も…
するとトントンと肩を叩かれ振り向くと彼がいて。
「頑張れよ…」
そう言って私の額にキスをした。
「なっ…なにすんのよっ//」
「…赤点取らないためのおまじない☆」
やんわりと微笑んで私の頭をクシャッと撫でる夜月。
そんな事されたら…
…ドキドキしすぎてテストに集中できないよ…///
解答用紙と問題用紙が回ってくると、静かな教室に先生の声が聞こえた。
「始めっ!」
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