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朝──学校の正門前の桜並木をゆっくり歩いて学校へ行く。
まぁ、走ってでもいいんだけど。
僕はいつもと同じように靴を履き替えるために靴箱を開ける。
すると普段と何も変わってない上履きの上に普段はないハズの封筒があるんだ。
僕は不思議に思ってその封筒を取り出す。
その封筒の表の面には何も書いてないんだけど裏面の右下には見知らぬ女の子の名前が几帳面そうな字で書いてあるんだ。
僕はみんなに見られないように隅っこの方へ行ってその封筒を開ける。
中には女の子らしい可愛い便箋に小さな文字でこう書かれてる──。
─正門の一番大きな桜の前で5時に待ってます─
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