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僕【福部和久・フクベカズヒサ】は宅配先の玄関前に立っていた。
[ピンポーン]
チャイムを押す手が震える。
「こんにちは~『ピザ・ホットス』です」
「どうぞ~開いてるわ」
ドアの向こうから甘ったるい声がする。ゾ~ッとする声だ。配達はしたくなかった……だけど、仕事だ! 僕は意を決してドアを開けた。
「どう? 今日の下着?」
お客様の【高山初音・タカヤマハツネ】さんはブラとパンティ姿で僕の目の前に現れた。
こんな時、どうしたらいいのだろうか。
僕は……
「え~っ、その~」
目線を逸らした。
いくら夏場で暑いといっても玄関に下着姿で出て来るなんて男の僕でさえしない事なのに、なんて非常識な……
平気で出て来る神経が僕には分からない。しかも、今では過激な下着姿になっていた。
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