敏腕女社長

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「おまたせしました」 --更衣室から戻ってきた、佑美のセクシーな下着姿を見て僕は〔ゴクリ〕思わず生つばを飲み込んでしまった。 そんな僕と佑美を見て、高梨さんは、 「うん。とっても、お似合いね」 と、笑顔で言った。 「私が製作したい商品は《あの人のために買いたい》と思わせるものなの。売れる商品は流行りのものを、真似すればいいだけ。そこそこは売れるけど当社としてのオリジナリティーはないわよね」 「そうですよね」 佑美が同調したように頷く。 「私が見たかったのは、吉川さんが《誰のために見せよう》とした下着なのか、そして相手がどんな態度を見せるのか見たかったわけなの」 高梨さんは、僕と佑美の顔を交互に見ながら説明をしてくれた。 「吉川さんの下着は福部さんに見て欲しい、綺麗に見せたい。可愛く見せたい。という思い入れを感じたわ」 「そうなんですよ。和久が選んだ下着だから間違いないって!」 「や、やめなよ!恥ずかしい」 「そう言いながら、福部さんはしっかりと吉川さんの下着を見ているわ」
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