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「食事が終わったらホテルでコーヒーでも飲みましょうか?」
「ホ、ホテル!!!」<やっぱりだ!>
「そうだけど、なにか」
「ぼ、僕……やっぱり、誘惑されるんですか?」
僕は思わず聞き返してしまった。
「アハハハハハ! 誘惑? そうね、仕事じゃなかったら誘惑してたかもね!志木ちゃんが言ってた通りの純情少年なんだね」
高梨さんは笑いながら僕に言った。
「今日は吉川さんの話だから安心して」
「で、ですよね。アハハハハ」
僕はバツが悪かったが、一緒に笑ってごまかした。
「だから緊張してたのね」
「えっ、まあ……」
「でも、どうしてそう思ったの?」
「え~~~っと、それはですね」
僕は食事がくるまでの間、今までの女性遍歴を話して聞かせた。
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