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「な、なんでここに?」
「運命のイタズラじゃないかしら?」
そう言うと、安藤様は微笑んだ。
〈ええっ! なんで、安藤様が……こんな展開有り得ないだろっ!〉
「ああいう頭の悪い娘と付き合っちゃだめじゃない」
「べ、別に付き合ってたわけじゃないんですけど」
「そう。ストーカーだったのね。ぼうや、可哀相に……」
微笑みの安藤様の表情が曇った。
「いや、ストーカーとかじゃなくて」
「ほっぺたを叩かれて痛かったでしょう。本当に可哀相なぼうや……でも、大丈夫よ。私が慰めてあげるから。どう? お茶でも」
微笑みを取り戻した安藤様はいつにも増して妖艶だった。
〈さっきも、ビシッと言えたんだ!よしっ今度も〉
僕は安藤様を見据えて強い口調で言った。
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