70886人が本棚に入れています
本棚に追加
/404ページ
ある日の夜中。僕のアパートに小学校からの悪友【神宮寺孝行・ジングウジタカユキ】が、その悩みを解決すべく浮かれ気分で遊びに来ていた。
「和久、例の時間はもうすぐかか?」
「そうだよ」
「ほほ~っ、ある意味羨ましいねぇ~」
「その目はなんだよ。孝行に僕の気持ちが分かるのかよ」
「シッ! 和久君。いよいよイベントの始まりのよいですなぁ~」
孝行は小声で言った後、ニヤリとした顔で壁に耳をあてた。
隣の部屋から聞こえてくる声。それは……
「おお~っ! 和久君よぉ~アダルトビデオよりいいですなぁ~」
「どこがだよ」
「凄く良く聞こえる。和久が毎晩、興奮するのが分かるわ」
「冗談じゃない。毎晩毎晩、この声を聞かされている僕の気持ちが分かるか。毎晩だぞ!」
「分かる分かる! ア~ンかずひさぁ~俺達も一緒に萌えるか~」
最初のコメントを投稿しよう!