出会い

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君が店に入ってから、上がる時間が一緒だった事もあってよく話した。 家が遠い君は友達の家へ、私は自宅に。 また後でねって言葉を残し、別々の道を行く。 それが何回か続いたある日…学校帰りだった。私の自転車が盗まれた。 歩いて帰ろうとする私に、後ろに乗るようになだめた君。 重いから絶対嫌って言ったら、君は自転車を押して歩き出した。 家が厳しいから門限…0時だ。 何も考えずとった行動…でもすでに23:30…お前が歩くなら俺も歩く。 困ってるやつが居るのに、そいつを置いては帰れない。 俺を気にするなら乗れ。 言葉は冷たい。 けど優しい。渋々乗った私に、本当に乗ってるのか? 口には出さないがそれを気にしてる私に、君はそう言ってくれた。 家に着いた…明日仕事か? 自転車の後ろか降りた私に、そう問い掛けた。 休みだと返した私に、足は?と君。 歩きかバスかで行くよ。 そしたら君が、迎えに来るか?と。 仕事の上がる時間的には、某レンタル屋で時間をつぶし、待ち合わせ場所に向かった方が早い。
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