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坂本さんがきた。
「あの…、面会ってできないんですか?」
「ああ。世の中ではお前はもう死んでることになってるからな。それにこの場所のことも極秘なことだ。なんだお前。彼女でもいんのか?」
坂本さんはニヤニヤしながら俺に言ってきた。
坂本さんって…こんな人だったんだ。
でも図星だった。
「…佳奈って言う彼女がいます。
もし…このバトルで勝ったら会えるんですよね!!」
「ああ、でもお前の名前は変わるし、その人が一緒でもいいがもう住んでいたところには戻れない。お前の場合、陸上競技も駄目だ。…それがルールだ。」
ちょっと…悲しくなった。
勝ったら佳奈とはずっといられる。
でも…俺が幼き日から夢みてた生活はない。
でも、俺は佳奈と一緒にいたい!
その思いは、坂本さんがでていった後もどんどん強まっていった。
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