【three】 エレメーデの死去

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まず私の下にはエレメーデが横たわっている。 ちょっと遠くでラッピがいた。 そばにたちつくしているじょん。 その奥はククールの死体。 鉄の臭い。 吐き気がきた。 「……!!」 吐きだしそうになり手を押さえた。 けど、だんだん吐き気はおそってきて、出す寸前になって とん。 背中をたたかれた。 やさしく。 後ろを振り向くとジョンがやさしく 背中をたたいている。 「ピノキオ………大丈夫かい?」 自然に吐き気は消えた。 前にも。 あった。 なつかしいような 感覚。 誰の記憶は知らないけど、私は知っている。 「ジョン……その…さっきは……ごめんなさい。」 「いいんだよ。ピノキオ。そんなに気にしないでいいんだ、ピノキオは。」 なんかやさしい。 ジョンは前にも。私に。 「さぁ、次に行こうか。」 「うん。ってとこに?」 というジョンとラッピのやりとり。 いやな予感。 「楽園さ。」 次章につづく。
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