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河童から貰った豊富な知識は私を完全に気味の悪い存在に変えてしまってた。
学生時代はともかく、大人になると、私は無口な女の子になった。
しかし、身近な人に危険が迫ると分かることもあり、忠告したり、救おうとしたり、本人からすれば、気味が悪い事をする変人になっていた。
知識は人を幸せにしない。
孤高にするのだ。
しかし、辛かったのは運命の男と会った時だ。
そいつとの悲惨な生活を予知しつつも、選択肢のない状況に私は追い込まれた。
そして、運命の連鎖に勝てないこと、あらがうには、犠牲を払わなきゃいけないことを知ってた。
知ってる事が全てじゃない。
そして…河童と親友だった、なんてことを忘れた春のある夜に私は出会うのだ。
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