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会ってから決めてた。終りにしようって。
…苦しかったんだ。涙が出ちゃうよ。
桜は何も言わなかった。
ただ、
気が付くと
私はあの川岸にいた。そう、私の体は
小学生に戻っていた。
う、うそ。
ここがどこか、私は覚えていた。しかも、さっきまでの記憶が全部ある?
まさかぁ
SFじゃあるまいに。
お前の本当の望みはなんだ?
振り向くと河童…いや、一本の桜色の細い枝が手を伸ばしていた。
自殺寸前まで追い詰められても生きてた気分はどうだ?
あなたが…河童?
いや違う、河童じゃない。カタチなんか人間とコンタクト取るためのただのコミュニケーション体だよ。
その枝が美しい女性に変わった。
しかも一人じゃない
そのまま空に浮かぶ数人の美しい女性の形の霊
わたしたちを覚えておいて。
そうして…
辺りは夕闇に戻った。
タイムトラベル?体も?小さくなって?また生きるの?
私は座り込んだ。
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