第1夜 精霊との約束

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人間臭いと思ったらカワイラシイ姉ちゃんやんけ、何ブツブツ白眼で言っとんねん。 おっ、こっち向いた、勘がエエヤツ。こえーじゃん!見付かると、…俺、奴隷や! やっべ、また、見た。 えっ…見つかった…みたいやな💧 『あなた誰?』 名前知りたかったら、自分で調べろよ。 てか、俺を出してくれよ。 『出す?』 あぁ、アンタ今、俺を飲み込んどるやろ。はよう出してぇな。 『飲み込む?そんな事してないよ、って、あなた何?幽霊? えっ、待って、アナタ、今、私の中にいるって意味?きゃあ、ヤダヤダ早く出てってよ!』 うっさいなぁ… って事は、アンタ…まだ子どもなんやな。 わざと俺を入れた訳じゃないんだな? 俺からパワー得ようとしてここに来た訳じゃないわけやな。 『パワー?あなたが中にいると、私、パワーを得るわけ?』 やっぱり、馬鹿な子じゃないんだなキミ。もう俺を利用しようとしてるだろ。 『この際、幽霊でも何でもいい。どうせ生きてるのがイヤだし、あなたの仲間になってあげてもいいよ。』 あー、仲間にはなれないよ、アンタ人間やし。ただ俺らとアンタは協力しあう事ができるんやけど。 『何?』 俺はアンタの願いを3つ叶えてやる。アンタは俺に魂を分ける。 『魂?あ、アンタ悪魔?』
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