第2夜 変化なし

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ねぇねぇ、聞いてる? >あぁ聞いてるよ。 私、何の為に生きてるのかな。 >知らんがな。質問自体、無意味やろ。 冷たいねぇ、なんか答えないわけ? >算数とは違うやろ。 ほな、行くわ。 えー、も少し話を聞いてよ。友だちやろ? >友だちだから、お互いに気をつかうもんやろ。ワガママ言わんといてや。 …わかった。んじゃまた後でね。 彼は友だちになってくれたものの冷たかった。1ヶ月に1度しか話しかけても現れない事が多かったし…。 けれど、友だちだった。それは、ある春の夜に分かった。 けれど、小学生時代はそんな事に気づく事なく、大して変わらずに過ぎて行った。 ただ、 アイツ、ガリ勉やな、と何人かにヒソヒソ言われるようになっただけ。
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