無限ループの出口

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駅前のバス停 次々乗り込む影 人混みに紛れて 輪郭さえも忘れてしまう "自分って何だ" "違いって何だ" 答えなんか探してなくて 無限にループ 目の前の扉は開いたままなのに 最初の一歩がどうしても未だ踏み出せないんだ 後戻りできる道もなくて ひたすらさ迷う 次のバス停までは まだまだ遠いね でも答えが出るのも 同じくらいの距離だよ 立ち止まって 振り返ったって あの日々には戻れないよ 繋いだ指先冷たくて 握りしめて 押し合ったって 引きそびれたって 大したものは手に入らない 放たれた言葉 意味不明 なのに僕の頭に突き刺さる 裏切られたって 傷つけあって 愛があればいいんじゃない 寂しさ募って 会いたくなって 抱き締めた腕が 情けなく震えていた
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