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おとぎ話…
それは誰もが小さな頃に聞いたことがある有名なお話…
これは
そんなおとぎ話が大好きな1人の少女の
不思議で悲しく残酷な物語
‡第1話.失われた日常‡
人は夢から目が覚めても暫くはどちらが夢か現実かがはっきりしない時がある…
…何……?
少女は目の前の生き物を無言のままただぼんやりと見つめていた
フサフサの紫とピンク色の毛…
そして三日月見たいな大きな口…
…童話で見たアリスのチェシャ猫
見たいだなぁ…。
「やぁ、ひかり」
そう思っていた時
猫の口が動いてそう言った。
猫が…猫が喋ったっ!??
ひかりと呼ばれた少女は驚いて机から跳び起きた。
「なっ…ななっ…なんで猫が私に話し掛けれるのっ?!…そんなの有り得ない!!!」
余りの驚きに危うく椅子から落ちそうになったが
机にしがみついた事で
何とか椅子から落ちずにすんだ
けれど目の前の猫はらニンマリ顔で自分を見つめていて…
っ…そんな事よりっ!!!
…なっ…何で…何で猫がニンマリ笑いながら喋ってるの!!?
…その前に
この猫絶対普通じゃないっ!!!
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