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「私の…したい事っ?…そんなっ…何言って…私はこんな事っ…」
したいだなんて思ってないっ!!!!!!
「嘘っ…だってひかりはその手で…」
「止めてぇっ!!!」
聞きたくない…聞きたくない聞きたくない
あれは事故だったの……だから
私は悪くない…悪くないのっ!!!…
「大…丈夫かい?」
「…チェ…シャ猫っ…」
突然頬に感じたふわふわとした毛に驚きながらもそれがチェシャ猫の尻尾だと気付くなにはそう掛からず
それよりもひかりには自分(チェシャ猫)が瀕死の状態にも関わらず自分(ひかり)の事を心配している事に驚いていた
「本当に…お前達は愚かなガキだな」
「「なにぃっ?」」
ヒョイっと軽々しくひかりの腕から飛び下りるとチェシャ猫は冷めた目で二人を見つめ
ひかりはそんなチェシャ猫の姿に
微かに恐怖を感じていた
「…彼女が望まない記憶の奥底に閉じ込めた過去を思いださせようだなんてお前達は」
何様のつもりだ?
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