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「とりあえず真名の事はここまでにしましょう?…このままじゃ本当に手遅れになるわ」
段々と呼吸が乱れていくチェシャ猫の姿に
ひかりは服が血に染まる事もいとわずにチェシャ猫を腕に抱きしめ
「じゃあ白ウサギ私を殴って頂戴v」
背後から聞こえた言葉に驚く間もなく
まるで待ってましたとでも言うかの様に強くセレナの左頬を殴った白ウサギにひかりの表情は一気に青ざめていた
「えっ?!!!…ちょっ…嘘っ!!?ι」
突然の行動に驚きながらも
白ウサギを見ると彼は何事もなかったかの様に微笑み
セレナに関しては何故か打たれた頬に手をあてながら
うっすらと頬を赤らめていて
やはりこの世界の住人はおかしな者達ばかりだ…と
ひかりは内心苦笑いしていた
「フフッvそれじゃあひかり…これを舐めてちょうだいvV」
「…飴?」
「うぅん、それは私の涙の結晶♪…私自分じゃ涙を出せないからこうやって誰かに殴って貰うのV…あぁ//でもやっぱりアレンの殴り方は最高ねvV」
力の加減をしないものvV
と言ってひとりうっとりとしているエレナにどうリアクションして良いのかわからなくなりながらも
ひかりはエレナから貰った
涙の結晶を口の中へとほうり込んだ
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