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「貴女は自分の過去を知りたいんですか…?」
「…勿論よ、今私の知っている記憶が偽りなら私は本当の記憶を知りたい」
そう思う事は当然でしょ?
真剣な眼差しでそうゆうひかりに白ウサギは軽く目を見開きながらも暫くすると
ため息まじりに口を開き
「なら…セレナに真実を奏でさせましょう…でも、私達は貴女の苦しみ悩む姿は見たくないのです…だから真実を知っても貴女は絶望しないと言い切れますか?」
「…例え辛い真実だったとしても…私は堪えてみせる」
この世界の事だって
チェシャ猫達の事だって…
多分…
うぅん…絶対に私の過去に関係あると思うから
「だから教えてちょうだい!!!」
「貴女の決意…確かに受け取りました…」
「…白ウサギ…」
ニコッと笑みを浮かべる白ウサギの姿に今度はひかりの方が驚かされながらも
ありがとぅ…と小さく呟くとひかりは白ウサギの胸へと顔を埋め
白ウサギはぎこちない手でひかりの頭を優しく撫でていた
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