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でも…
実際にチェシャ猫は本の中に絵がかれていない…
…うぅん
元々物語の中ではチェシャ猫が存在していない事になってる…
私は黙ってチェシャ猫を
見つめた…
物語の中から存在が消え
悲しい筈なのに
チェシャ猫は微笑んだまま…
…存在が…消えた……?
「チェシャ猫…どうして…アナタはアリスの話から消えた筈なのにココにいるの…?」
「何故って、それは僕自信が不思議の国から出て来たからさっ…ひかり…君に伝えなきゃいけない大事な話が有るんだ…じゃないと僕らのアリスも…」
お伽話から出て来たとゆう
チェシャ猫に信じられないと思いながらもそう問うが
目の前の猫を見れば嫌でもそれが真実だとチェシャ猫の存在で証明される…
「とりあえず話は私の家で聞くわ…もう外も真っ暗だし」
「いいやっ…どうやら…君と話している時間が無くなってしまった様だ…帰り道…硝子の靴に気をつけて…」
すっかり暗くなった教室
を見渡しながら立ち上がり猫と向き合うと悲しげな声を出して
少し慌てた様子だったチェシャ猫…
それに…
「チェシャ猫の言った硝子の靴に気をつけろって…一体どうゆう意味なの…?」
暫く考えた後
私はようやく学校を後にし
やけに静まる不気味な夜道を1人静かに歩み始めた…
‡第1話.失われた日常‡終了...。
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