第2話_血に染まる硝子の靴

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「っ…イヤァァァァア!!!!」 逃げて… 頭の中で誰かが囁いた ひかりは販社的に身を翻して駆け出した… 逃げなきゃ… 逃げなきゃ私も殺されるっ…! …そんなの絶対に嫌っ!!! 恐ろしい程静かな夜道… 今このどこかにさっきの人を殺した人がいる… すると突然ひかりは誰かに呼び止められ 「今晩わ…ひかり…逢いたかったわ」 振り向くとそこには綺麗な純白のドレスを真っ赤な血で染めた シンデレラが私に微笑んでいた… 「あ…嫌っ…来ないでっ…」 コツッ…コツッ…っと音を響かせながら近付いてくるシンデレラに ひかりは微かに震えながら後ずさると にっこりと優しく微笑みながら 首を傾げて不安気な表情を浮かべているシンデレラ… 「彼女に騙されちゃいけないよ…彼女は愛する心を失いただただ人を殺す様になった可哀相なお伽話の住人…」 「チェシャ猫っ!」 イキナリ現れたチェシャ猫は 私の頭の上でシンデレラと視線を合わせながら 哀れみを含んだ声でそう言っていた… .
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