第2話_血に染まる硝子の靴

4/9
前へ
/78ページ
次へ
「……チェシャ猫?…」 そう呟きながらシンデレラは少し後退り ひかりは少しだけ強張っていた表情を緩めていた 「どうして…どうしてがチェシャ猫がここに居ルノ!!!」 突然怒りを表にしたシンデレラはいつの間にか両手にどすグロイ血を付けたナタを持ち チェシャ猫に迫るがナタはひかりの髪を掠めただけで チェシャ猫を捕らえる事は無かった… ど…どうして… チェシャ猫がいるだけで怒るのっ!?… …それに…かっ…髪が…切れたよっ… 「チ…チェシャ…猫っ…」 助けて… と言おうとしても震えて声の出せない私… だって…今私の目の前では シンデレラがナタを振り回しながらチェシャ猫を追い回しているんだから…。 ただでさえお伽話のキャラクターが現れて驚いている私の目の前で シンデレラが人を殺し 今度はチェシャ猫を殺そうとしてる… …そんな事絶対に 「駄目ーっ!!!」 .
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

107人が本棚に入れています
本棚に追加