夏の終り

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知らない間にあなたを傷つけていた。 何気ない言葉と何気ない仕草で いつもの風が頬を過ぎて行く様に、私は気付かずにいた。あなたが苦しんでいる事を 夏の陽射の陽炎の如く 霞み行く世界のなかで あなたは、私にそういった。向日葵揺れる丘の向こう側にあなたの好きな海がある。いつかふたりして手をつなぎ行くと約束したけれど、今じゃ叶わぬ事としり花火の燃えかす見つめつつ 恋の終りを波にきく。
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