プロローグ・日常

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母親のうるさい声で瑠璃は目を覚ます。 彼の名は朝倉瑠璃(アサクラルリ)。身長170cmほどの高校3年生。それなりの身長に軽く切られている銀髪。瞳は白の、あまり見掛けない容姿だ。 瑠璃は、いつもの様に、黒のチェックのズボンとYシャツの制服に着替え、空っぽのバックを机から拾いあげ肩にかける。 瑠璃の部屋は二階にあるので、瑠璃は階段をつたって、一階に降りていく。 「はい、瑠璃。」 一階に降りていくと、母親の智江(トモエ)がご飯をよそっていた。瑠璃は、 「いらねぇーよ」と一言言って通り過ぎようとする。「瑠璃!飯ぐらい食っていかねぇと、」 「るっせぇーな!!」 智江の隣にいた父親、亮平(リョウヘイ)の言葉を軽く流し、玄関に向かう。 瑠璃は玄関で靴をはいていると、駆け寄ってくる少年がいた。 「にいちゃん。いってらっしゃい」 この子の名は琥珀(コハク)瑠璃の実弟だ。 だが気難しい瑠璃とは違い、和やかで誰にでも笑顔を向けるかわいいやつだ。 顔は瑠璃と似ていて、銀髪白眼だ。 瑠璃は琥珀の頭をなで、 「いってきます」 と言って笑顔をむけ、家を出た。
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