涼宮ハルヒの失笑

6/6
前へ
/6ページ
次へ
ハルヒは後ろをチラッと振り返った。すると拍子抜けした顔で 「あら?なんだ逃げちゃったの?突然殺気が消えたから見てみたんだけど。まったく口ほどでも無いわね。」 「すいませんちょっとトイレ行ってきます。」 と古泉が言う。古泉の顔から「一緒に来て下さい。」と言う事を読み取った俺は一緒に体育館から出てトイレに駆け込んだ。 「どう言う事だ!古泉!会長は消えてしまったのか?」 「いいえ違うと思います。もし会長氏が本当に消えたのなら涼宮さんの記憶には会長氏との記憶も消えているハズです。それにあの会長氏は涼宮さんに取ってなくてはならならないキャラクターです。涼宮さんが会長氏を消したとは考えづらいです。」 と言って古泉は携帯を取り出し電話を掛けた。恐らく会長にだろう。なるほど!そうゆう手段も有るな!と感心している間に携帯が繋がったらしい。 「大丈夫ですか?はい・・・はい解りました。ではそちらに手配するので待っていてください。でわ。」 おいどうだったんだ!無事だったのか?と聞くと古泉は微笑を浮かべながら、 「大丈夫です。北海道に飛ばされたみたいです。」 は?もしかしてあの言葉のままになったのか? 「みたいですね。北海道で待機している機関の方が向かいに行ってます。多分明日には帰ってくるでしょう。」 俺と古泉は安堵した顔で戻ってきた。最近になって解ってきたのだが俺はこの非日常的な日常が好きに成っていくのに気付いた。そしてハルヒを見ながら俺は思った。 ほどほどにしろよと。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加