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振り向くまでもなかった。こんなに勢いよくドアをあける奴はハルヒぐらいだからな。振り返って見てみるとハルヒは200%のスマイルで立っていた。マクドナルドの定員の数倍の笑顔でだ。視線を下に向けると、両手が塞がっていた。右手には紙袋をなになにアマゾンと書いてあるぞ?通販か?そしてもう一方の手からは泣き声が聞こえてくる。視点を左手に向けてみると泣きべそをかいてる朝比奈さんが引きずられていた、しかも着物を着ているなんて似合っているんだ・・・てぇ!?なんで朝比奈さんが着物着てるんだ!?
「どお?似合っているでしょう。」
とハルヒは自慢げだ。いや、なんでお前が自慢げなんだ?なにをする気だ?
「ジャケット撮影よ!ジャケット撮影!次の文化祭でやる映画のジャケットよ。大ヒットする事はもう決まったようなものだもの、直前になって焦って作るよりは早めに準備した方がいいでしょ?」
いや!早すぎだろう!だいたい朝比奈さんが嫌がっているだろう!
「体育館で撮影するわよ!さあ行きましょう。」
すでにハルヒは俺の言葉を聞いてなかった。
「わかったわよ。要するにみんなの意見を聞けばいいんでしょ?古泉くん、有希、良いアイデアだと思わない?」
「非常に良いアイデアかと。」
と笑顔野郎。
「良い。」
と長門が言い朝比奈さんの運命が決まった。
「と言うことで、じゃあ決定ね。古泉くんとキョンは機材を持ってきて、私とみくるちゃんは先に行って体育館を占領してくるわ!じゃあ頼んだわよ!」
「かしこまりました。」
古泉の言葉を聞いたハルヒは機嫌良く飛び出していった。
て言うか、古泉!なに勝手に了解しているんだ!と殺気を送ったら視線攻撃に気付いた古泉が微笑を浮かべながら
「まあ、良いではないですか。閉鎖空間を産むよりは。朝比奈さんも閉鎖空間を自分のおかげで発生の阻止が出来るのなら本望だと思っているはずですよ。」
と言った。確かに・・・ん?いや朝比奈さん泣いていたぞ!全然本望じゃねえじゃねえか!
と反論する前に古泉と長門はすてに体育館にむかっていた。
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