つらい時に、どうやって抜け出せばいい?

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おおきな傷がなおるひまもなく、日々すりきずも増え、治りかけてもかさぶたをはがし、なんでだろう、いつのまにかボロボロでよれよれだ。 毎日しごと→きつい→ねる→しごと の繰り返しで、余裕なんてなにもない。 たまに 花びらの美しい筋や柔らかさ、夕焼けの端の色が混じりながらとけているところ、こどものはしゃぐ声、おじいちゃんの笑顔、行きずりの恋のたまらない手のぬくもりなんかに、勝手に涙が流れ出る。 そのたびに、 病んでいるな。と再確認する。 そして、どんどんひとりじゃ食事や睡眠がとれなくなっていった。ひとりになれなくなっていった。 おんなともだちはどんどん減っていったので、おとこと一緒にいることが増えていった。 色恋にかかわらず、隣にいるやつはだれでもよかった。 嘘はついていない。 そばにいてください。と言うだけ。 自分を汚して痛め付けるために男と寝たりする。 いつも、大怪我して痛みで精神混濁したような。 ちかちか目蓋のうらが白く光り、毎日気絶しているみたいだった。
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