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「なんですか?これ…」
俺がそう聞くと、先生は小さく
「相沢の遺書だ…」
と言った。
「っ‼ぁ、ぇ⁉そ、そんなん俺が見ていいんですか⁉」
「…遺書と言うよりは、お前宛ての手紙なんだ。」
「ぇっ……⁉」
俺は恐る恐るその手紙を開け、読み始めた。
――――――――――――――
狩谷瞭様へ
貴方が私を本気で相手にしてくださってない事はわかっていました。
仲良くしてくださっていたから、有頂天になっていました。
私は、貴方が好きでした。
貴方の幸せを願います。
命を絶つこと、お許しください。
相沢屡華
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読み終えて俺は涙をながした。
同時に決意したんだ…
もう誰も…
本気で好きになったりしないって――…
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