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幼なじみのあなたへ
彼女の字だ!
すぐ、中の手紙を見た。
手紙には…
『もう、卒業だね。私たち凄く仲良く出来たね。
凄く楽しかった。ありがとうの言葉で胸がいっぱいだよ。言葉では、言い表せない程感謝してる。
親が近くに居ない私をいつも支えてくれて、笑顔で居てくれて、ありがとう。
でも、お別れなんだね。悲しいね。
最後に言わなきゃいけない事があるんだ。
私…ずっと前から、笑顔で私を支えてくれるあなたが、好きだった。ううん、好きだったじゃない。
今でも、大好き。
この気持ちを伝えたかった。
でも、幼なじみだから、そんな風に考えた時がないって言われるのが嫌だった。(僕と同じだ)
だから、言えなかった。
もし、その気があるならこの住所に私は居るので…
○△×町○ー×
…大好きだよ』
…と書いてあった。
僕は、泣いた。
彼女の素直な気持ちに心打たれ、嬉し泣きでもあり、悔し泣きでもある涙を流した。
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