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雨 傘を差さないで歩いてみる 甘雨 楽しいときは心地良く、確かに私も世界の一部だと感じて 瞑怒雨 悲しいときは叩きつける粒に他とは決して交われないことを感じて 猫毛雨 大事な物を持っているときは煩わしく感じて 凍雨 落ち込んでいるときはただ、あるがままを重たくなる体に感じて 華雨 美しく花を散らし 電雨 元気よく降り注いで 洒涙雨 涙さえ洗い流して 月時雨 灰色の世界に寂しさを添えて 夕立 激しい雨に世界が洗われていると感じた 雨が降る様子によって、たくさんの名前を付けた先人達 雨に何をどう感じたんだろう? それは雨ではなく、見る人次第 人によって違うものだ 今、どんな雨が降っているだろう
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