ダメ人間が変わるキッカケ

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長い廊下を一人で歩く翔太。 (俺が族なんて無理に決まってる……。ダメダメの俺が強くなれるわけねーんだ……。きっと遼もそれをわかってくれるよな…?きっと2、3年相手に一人で喧嘩するなんて無茶しねーよな……?) 「おいッ!!よく聞けやバカどもッ!!この小林 遼様が貴様らより強いって言う格の違いを見せやてやるよ?」 遼は3年の教室で一人吠えていた。 「あ?」 「ナメてんのか?コラッ!!」 2、3年は遼にガンを飛ばして言った。 (やっぱ、こえー……。でも、コイツら全員ぶっ倒して早く翔太に認めらてもらんだッ!!) 遼は2、3年30人ほどに囲まれて全く身動きがとれない状態だ。 (この人数相手に俺、一人じゃさすがにヤバいな……。) 「雑魚を相手にしても意味がねーッ!!3年で一番強い奴と2年で一番強い奴出て来いやッ!!俺様が相手になってやるよ」 (タイマンやればとりあえずナンとかなるだろ……) 「てめぇーみてーな単細胞は俺一人で充分だ」 2年の集団の中からスタスタと歩いて来た男が言った。  
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