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タッタタタタ………
『はい、これ!!』
翔太は赤茶げた髪の男と座っていた女にパンを配りながら言った。
「パシリちゃ~んありがとねぇ」
女子はキャッキャッと笑いながら翔太が差し出したパンを取った。
「おいッ!!何だよこれ?何でカレーパン買ってきてんだよ?」
赤茶げた髪をした男は翔太の胸ぐらを掴んで自分の顔まで持ち上げて言った。
『だってさっきカレーパンが食べたいから買って来いッて……』
「気が変わったんだよッ!!カツサンド買って来いやッ!!それとコーヒーもな?」
『そんななぁ……。せっかく買ってきたのに……』
翔太は下を向いて言った。
「心配すんなぁ?カレーパンもカツサンドと一緒に俺が食べやるから」
赤茶げた髪の男はニヤリと笑いながら言った。
『でも……。これ以上お金使ったら俺が昼飯食べれなくなるんだけど………?』
翔太はさっき座っていた女子達の分もこの男の分も全て自腹払っていたのだ。
「あぁ~ん?それがどーした?俺には関係ねー話だな」
赤茶げた髪をした男はあざ笑って言った。
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