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翔太は赤茶げた髪をした男を睨んだ。
「あぁ~ん?なんだぁその目は何か文句でもあんのかぁ!!」
赤茶げた髪をした男はキレながら言った。
『…何もない…です』
翔太は目に涙を流しながら言った。
「弱い人間は強い人間の下で生きてりゃいいんだよ?おめぇみてーなダメ人間が俺様に相手にされてるだけでもありがたく思えよなッ!!」
赤茶げた髪をした男は大声で笑いながら言った。
(俺はいつも嫌われモンだ……。今まで俺が相手にされないのは全部、兄貴達せいだと思ってたけど……。ホントは俺自身のせいだったんだ………)
翔太は拳をギュッと握りしめて涙を流しながら心の中で思った。
(俺は弱い人間なんだ……。ダメな人間なんだ……。もう辛い……。死にたい……)
翔太は自分の弱さに強く悲しみを感じた。
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