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須川君に命ぜられたのは、何とも理不尽なものだった。
『俺のことは名前で呼べ』
普通に嫌だよ!
大したことことない?そんなバカな!
須川君は…だらしないわりに顔は良いからモテるの!
そう、だらしないわりにね!ここ重要。
きっちりしてればもっとマシになるのに。
そう、つまりはね。
ファンクラブなるものが存在するわけで。
須川君があんなんでしょ?そのファンっていったら…ものっすごい過激だと、思うのです。
『うまくやれよ?』
何て発言まで残してった須川君は何を期待しているんだか。
須川冬芽。それが須川君のお名前。
こんな私が須川君を名前呼びした暁には…きっと…
『アンタ!須川君の何なわけ!?』
なんてお決まりな展開になるのは目に見えてる。
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