162人が本棚に入れています
本棚に追加
「最後のテスト。お前は91、俺は96。よって俺の勝ち。敗者は黙って勝者に従えよ」
なぬ!?
またもや負けたの私!?
それより!冬芽君のモノになるって事は私まさか冬芽君の…
「パシりにされるの!?嫌だそんなの!」
頭を抱えて唸る私に、冬芽君の呆れた声と、ぐしゃっと頭に大きな手が降ってきた。
「ほんっとにアホだなお前は。俺の女になれってことだっつーの」
「おっ!?どっちにしろ嫌だよ!すいません無理で…」
「賭けに勝ったのは俺だ…。うだうだ言ってんな」
そんな理不尽な!!
尚認めない私に、冬芽君は不敵な笑みを浮かべ、囁いた。
「何なら、賭けてもいいぜ?俺がお前に賭けで負けるはずがねぇからな。お前を、惚れさせてやるよ…禀」
「!?」
…私、中崎禀はどうやら…俺様ギャンブラーにかもられてしまったようです…!
完
最初のコメントを投稿しよう!