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「…須川君は禀のこと好きなんじゃないかしら?」
「うむぉッ!?」
唐突にそんな事を呟かれ、私はむせながら必死に首を横に振って否定した。
「有り得ない有り得ない絶対有り得ない!
そんなん明日いきなり人類が滅亡するくらい有り得ない!!
大体あの人の好みに入らないから!」
「そうなの?」
「私の予想ではね…。須川君は茶髪で、ピアス開けてて、バリバリメイクしてて、スカートなんかもう履いてる意味あんの?ってくらい短いスカート履いてる子がタイプだと思う!」
自慢気に言うと、はぁと呆れた溜め息を漏らす。
私を見る瞳は、明らかに据わっていた。
「…アンタ…須川君を何だと思ってるのよ…」
「え、怖い不良さん」
何だろ、徐々に親友が顔をひきつらせていく。
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