さよなら。

2/3
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
――静かに時は過ぎて ソーダ水の氷が泡と一緒に溶けてく。 時間は止まってくれない。 『愛海〰大丈夫だからね、なんかあったら呼ぶんだょ。』 沙恵は心配そうに覗き込んだ。 『沙恵、ごめん。隆と二人で話さないとね!』 今日は沙恵が隆を呼び出してくれた。 バタンッ 『お、愛海?』 驚いた隆は、持ってた傘を落とした。 『あはは、そういうとこ変わらないね。』 『愛海は変わったよな。』 『えっ?』 『俺いつもお前の後ろ追っかけてた。愛海がどっか行っちゃうのがいつも心配だった。』 『…』 不意をつかれて何も言えなくなった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!