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――静かに時は過ぎて
ソーダ水の氷が泡と一緒に溶けてく。
時間は止まってくれない。
『愛海〰大丈夫だからね、なんかあったら呼ぶんだょ。』
沙恵は心配そうに覗き込んだ。
『沙恵、ごめん。隆と二人で話さないとね!』
今日は沙恵が隆を呼び出してくれた。
バタンッ
『お、愛海?』
驚いた隆は、持ってた傘を落とした。
『あはは、そういうとこ変わらないね。』
『愛海は変わったよな。』
『えっ?』
『俺いつもお前の後ろ追っかけてた。愛海がどっか行っちゃうのがいつも心配だった。』
『…』
不意をつかれて何も言えなくなった。
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