【君の側に…】

【学校】

ｷﾝｺｰﾝ ｶﾝｺｰﾝ ｷﾝｺｰﾝ ｶﾝｺｰﾝ…

｢ﾔﾊﾞｨｯ!?間にあわねぇ!!｣

俺が通ってる学校は､家から徒歩15分の所にある。

でも､ﾀﾞｯｼｭすれば7分で着くんだ。

｢限界を超えるぜ!!｣

俺は､最後の直線でﾗｽﾄｽﾊﾟｰﾄを駆けた。

｢ウォォォ!!
間に合っ…ｹﾞﾌｯ!?｣

俺は､何かに弾き飛ばされた!!

｢全然間に合ってねぇぞ!!遅刻たん!!｣

見上げると､そこには…

担任の坂井(ｻｶｲ)先生が立っていた。

この先生は､ﾗｸﾞﾋﾞｰ部の顧問で､全国大会優勝を何度か経験している。

趣味は筋ﾄﾚで､教科担当はもちろん体育の先生だ。

｢毎回､毎回遅刻してんじゃねぇ!!｣

そう言って､俺はｹﾞﾝｺﾂをくらった。

ｺﾞﾝｯ!!

｢痛ってぇ～…!!｣

あまりの激痛に半泣きになってしまった。