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…だが愛美は、生まれつき重い病気にかかっていた。
大学2年生になってからは、学校を休む事も多くなった。
互いの家には自転車で20分程度で行ける距離なので、気軽に見舞いにもいけた。
勇気はバイトがある時でも、欠かさずに愛美に電話をした。
「元気?」
いつもの感じで、愛美に聞く。
愛美は明るい声で
「大丈夫だよ!」
なんて答えてくれていた。
会えなくたって、幸せだった。
だって、信じていたから。
愛美が元気になるって。
…忘れもしない、雪の降る寒い寒い朝の事だった。
1/29。
愛美が亡くなった。
そう、電話で聞いたような気がする………………………
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