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僕旅
複雑に絡まる糸
ほどこうとするけれど
うまく前が見えなくて
何度も同じ くり返し
本当に大事なモノは
いつも見えなくて
だけど石ころに躓いて
目を閉じていたことに気付いたんだ
僕が立っている場所が
どこでも 構わないのさ
見たこともない街で
僕になれればいい
戻らぬ時間の上で
踊り続ける兵隊
鉛の身体重くて
疲れ果てて 座り込んだ
ぐしゃぐしゃに丸められてる
紙屑の中で
必死に伸ばしてる 左手に
触れたモノはきっと 僕だけの空
手探りで捜していた
自分の生きる道程
ここが暗闇ならば
僕が光になる
僕が立っている場所が
どこでも 構わないのさ
見たこともない街で
僕になれればいい
雨混じり 涙の痕
風がさらってくれるから
今は前だけ向いて
僕を捜す旅へ
複雑に絡まる糸
ゆっくりとほどいたら
何か見えてくるはずだ
そして何度も くり返す
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