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急いで外に出て、自分の口座のある銀行に走る。
そとはすでに厚い雲に覆われ、心なしか暗くなっていた。
数分で銀行に付いた僕は、自動ドアが少し開くと体を横にして中に入る。
幸いな事にATMは誰もいない。
これならすぐに入金できると考え、急いで機会の前に立つ。
そして指定された口座へ、指定された金額を入金する。
全てを終えた僕は、救われたような表情をしていただろう。
何しろ、あの悪夢から開放されたのだから。
帰りは時間をかけ、ゆっくりとした歩調で帰宅した。
無事帰宅し、もう一度テレビをつける。
テレビの画面が、なにやら体験談らしき話の番組を映し出す。
その内容は……
『架空請求の被害』
僕はその番組のタイトルに釘付けとなった。
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