アンノウンミッドナイト

1/1
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/98ページ

アンノウンミッドナイト

すれ違い彷徨う時代の中で 飲み込む滲んだ言葉 吐き出す術はなく 流れていく時間 空しさ溢れる日々の中で 吐き出す強がり 繕う術はなく ほつれていく心 微かな光を掴もうとして遮る闇 薄れていく希望 あぁ、また…… 過去の灰に埋もれて 色褪せた孤独な肖像画 吐き出す 白い溜め息で あなたさえ濁した 何度も人を騙した その度、滲む汚れ それを隠すため また人を騙す 根拠のない言葉 また人を傷つける その度、満ちた涙 あぁ、もう…… 来ない昨日に待ちくたびれて 知らぬ間に今日が過ぎていって 絶えない 白い溜め息で あなたさえ汚した 孤独に昇る月 寄り添い合う雲を見て 何を想うか? 夜空に浮かぶ雲を吸い込んでも この心は快晴にならない 孤独に光る月 無数に散らばる星を見て 何を想うか? 夜空に光る星を数え終わっても この想いは寝てくれはしない 闇が潜む光の道を進むのなら 光がちらつく闇の道を進めよ もう戻ることもできない 朝の光なんて来ない それなら僅かな光を求めて 未知なる真夜中へ
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!