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ある日突然、大好きな夕羅様が連れてきた娘。しかも、人間。
夕羅様の無言の命令で、この館に居候させる事になって。
最初は仕方ない、と思ってた……。
「きーちゃん、きーちゃんっ。ボクのできたてホヤホヤの特技、見たい?」
この子の名前は、蒼大・ヒュプノス。金色の髪とクリっとした目…可愛らしい7歳の男の子。
正確に言うと、人間じゃなくて、妖魔人という種族の子。兄の火鷹と違い、基本的に素直な良いコ。
「特技?何なに、見せて~」
あたし、綺流兎・ノーエル(16歳、人間女子)は、警戒心ゼロで、蒼大くんに近付く。
それが間違い。
お子さまとは言え、妖魔人を甘くみてはダメだったのだ……。
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