キャベツの赤ん坊

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ある、貧しい村に子供に恵まれない老夫婦がいた。 二人は子供が欲しくて欲しくてたまらなかった。 くる日もくる日も、子供を授かることを願っていた。 ある日、老夫婦がキャベツ畑を訪れると、どこからともなく、神とも悪魔ともつかぬ怪しげな声が聞こえてきた。 その声は、老夫婦の耳元でこうささやいた。 「子供が欲しいのか」 と。
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