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僕が産まれて約100日くらいが経った頃の朝
事件は起こった。
いつもと変わらないはずの朝食
でも…
その日は少し違っていた。
恵子は朝食の配膳が終わると、何も言わずにリビングを後にした。
普段とは違う恵子の行動に、周りにいた「明以外の」大人たちはソワソワとしていた。
恵子と明が喧嘩したに違いないと…
そんな空気に耐えられなくなったのは、叔母であった。
「明さん、恵子さんと何かあったんですか?」
明はイライラした態度を見せ、口を開いた…
「浮気たい…糞が」
そう言った後、明の貧乏揺すりの様な苛立ちは激しさを増した。
そんな明に、兄である広が口を開いた
「大体あんな若い嫁もらうけん悪いったい!?」
広は、事ある毎に明を攻め立てていた。
広の言う通り…恵子は当時20歳だった。
「うるせったい!」
そう言った明は広の胸倉を掴みあげた。
それを、家族総出で止める…
結構良くある出来事だったらしい。
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