第二章~神介の憂鬱の行方~

2/6
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
神介はボンヤリとため息をついた。 ここ数日、例のオタク(神介の独断より)に後を付けられている気がしてならないのだ。 例えば今日の朝。 いつものように朝食をとっている時。 なぜか窓の外に人の気配(ただの人ではないと神介は直感)がしたのだ。 登校している時もだ。 後ろであきらかに神介をつけている人物がいる。 いやな予感しかしないので極力気にしないことにしたが…。 で、今に至る。 はあぁ…。 再び、神介は深々と息をついた。 早くクラス替えしないかなと思いながら…。 しかしその儚い願いを、わざとらしく壊すように神介の悩みの種、オタクが高らかに笑いながらやって来た。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!