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高校生活も、気づけばもう2週間は過ぎようとしていた。
相変わらず神介は憂鬱続きで、腹黒さも絶好調に達していたし、杏奈は杏奈で日々神介の追っかけをしていた。
そんなとき……ーー。
「―では、ふれあい合宿についてですが…
まずは班決めをしたいと思います!
あ、でも、学級委員を決めなくちゃならないのね。
立候補は…いるかしら?」
久々の藤咲先生登場。
が、立候補する人なんていないのは予想の範疇(ハンチュウ)だった。
「じゃあ、立候補したいと思った人は後で言いにきてもらえるかしら?
ていうか、推薦…したい人とかいるかしら?」
ほんの少ぅしだけ沈黙が流れた後、女子がザワッとなった。
「先生、私は遠山百華(トウヤマモモカ)さんを推薦します!」
「私も!」
『遠山百華…?』
女子が次々に言う中、神介は推薦された名前にピクリと反応した。
「あらぁ、ありがとう
じゃ、遠山さん任せていいかしら?」
「ぇっと…は、はい…」
遠山百華と呼ばれた少女は立ち上がってぺこりと頷いた。
神介はグルグルと思考を巡らせ考えていた。
『遠山百華…どこかで聞いた名前…』
一体、この少女と神介の関係とは?
神介、桜の散る中何を思う?![image=40540246.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/40540246.jpg?width=800&format=jpg)
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