第一章~ある日事件は起こった~

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『あれ、メモ帳どこにやったかな…?』 ゴソとポケットに手を突っ込んで、そこにあるはずのメモ帳を取りだそうと試みた神介。 が、ない。 どこにもない、のだ。 『やべーな…前の時間体育だったから着替えるときに落としたのか?』 キョロキョロと辺りを見渡すと後ろの方で神介を見てニヤリと笑うおかっぱ頭の女子がいた。 気持ち悪い奴だな、と思ったが、一応尋ねてみることにした。 「俺のメモ帳知らないか?」 するとおかっぱ頭の女子はフッと笑い、言った。 「フ…見つけましたわ… あなたがこのメモ帳の持ち主ですね!?」 「あ、ああ…そうだけど…?」 神介の背筋を、イヤな汗がつぅ…と滑り落ちた。
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